Westbourne College (Singapore) 訪問記:
少人数制の新しい学びの形
今日はリバーバレーポイント16階にあるWestbourne College (Singapore) に行ってきました!
エントランスを入るとすぐに大きなテーブルがあり、そこでは授業が行われていました。ガラスのドアをそっと開けて中に入ると、ちょうどIBDPの数学の授業の真っ最中。最初は「邪魔にならないかな」と心配しましたが、生徒たちはまったく気にする様子もなく集中して授業に取り組んでいました。その姿がとても印象的でした。
自己管理を重視した新しい学校の形
Westbourneは少人数制で、9年生以上の生徒を対象とした新しいスタイルの学校です。ここでは生徒たちが一人の若い大人として自己管理を求められており、制服はなくビジネスカジュアルでの登校が義務付けられています。訪問中に見た生徒たちは全員きちんとした服装で、だらしない印象を受ける生徒は一人もいませんでした。
生徒たちはとてもフレンドリーで、話しかけるとしっかりと受け答えをしてくれるのが印象的でした。日本人学校から9年生でこちらに転校した生徒さんによれば、学校の一番の魅力は「いつでもわからないことがあれば先生に聞ける環境」だそうです。
生徒を支える先生たちの存在
アドミッション担当者によると、授業のない時間帯でも先生たちは教室内のテーブルで次の授業の準備をしているため、生徒たちはいつでも質問ができる環境が整っているそうです。さらに、IGCSEの生徒たちがIBDPの準備をする際には、アカデミックディレクターが親身になって相談にのり、進路や科目選択についての不安をしっかりと解消してくれるとのこと。
また、少人数制のクラスならではの特徴として、先生たちの目が行き届く環境があります。クラスはガラス張りの教室で、生徒たちはコの字型に座り、1クラス5〜6人規模。ぼんやりしていられない緊張感の中で授業が進められています。
理科の強みと手厚いサポート
Westbourneは理科に力を入れている学校でもあります。実験はどうしているのか尋ねたところ、定期的に一日中ラボを借りて実験を行う日を設けているとのこと。IBDPのIA(内部評価)にも問題なく対応できる環境が整っています。
さらに、EE(Extended Essay)などの大きな課題についても、担当の先生が生徒一人ひとりに寄り添いながらサポートしてくれるので、大学への推薦状も非常に説得力のあるものが書けるといいます。大規模校では得られない魅力を感じました。
生徒の意欲に寄り添う姿勢
英語力が不十分な生徒にとっては入学がハードルになる場合もありますが、本人の強い意欲が見られれば学校側は全力でサポートしてくれます。たとえば、数学が遅れている新入生には、授業開始前の朝8時から毎日1対1の補習を行い、キャッチアップを支援しているそうです。こうした対応は、生徒と学校の双方が一緒に努力する姿勢の表れだと感じました。
フリーピリオドを活用した学び
Westbourneでは授業時間が夕方4時15分までと長く、フリーピリオド(自由時間)があるのも特徴です。この時間を活用して学校の課題をこなす生徒が多く、先生のサポートを受けながら効率的に学習できる環境が整っています。訪問中も、窓際のデスクで黙々と課題に取り組む生徒たちの姿が見られました。
万人向けではないが、特化したサポートが魅力
小規模校ゆえにクラブ活動や学校内スポーツが充実しているわけではなく、そうした活動を重視する生徒には向かないかもしれません。しかし、この環境だからこそ、生徒一人ひとりの意欲に寄り添い、進学先の選択肢を広げるサポートができる、と学校側は自信を持って話していました。その言葉がとても印象に残りました。
Westbourne College (Singapore) は、大規模校にはない個別対応の魅力が詰まった学校でした。自分の学びにしっかりと向き合いたい生徒にとって、この学校は大きな可能性を提供してくれるはずです!